困った時とは、あなたの足で踏みだすチャンスかも
2023/01/22
2023年、どんなスタートを迎えておいででしょうか?
今年も、頭を悩ませること、心がざわつくこと、気持ちが滅入ること、打ち消そうと懸命に頑張ってもぬぐえない不安、きっと、いろいろなことを経験なさると思います。
そんな時、信頼し、相談できる相手がいれば、そのパートナーとの対話を通して、自分を落ち着かせ、気持ちや思考を整理し、必要に応じた対策を立てていただけたらと思うのですが、それがかなわない時、こんな言葉たちがあなたを行動に向かわせる一助となれるなら、との思いで今回の言葉を選びました。
今さら説明の必要はないと思いますが、HONDAの創業者、本田宗一郎さんの「困れ」というフレーズ。私は、「困っている人=課題を意識した(できた)人=現実に向き合っている人」への力強いエールに感じています。
現実に向き合うのは、とても勇気がいります。
そして、現実に向き合わなければ、何もできないのが、これまた現実。
あなたの現実に向き合えるのがあなただけであるのも、揺ぎない現実。
そして、ある時のあなたが奮う勇気は、その先の未来にいるあなたへの援助であることも確かな現実。
今年も、あなたのタイミングで、目の前の日常からほんのちょっとだけ目線を上げ、そこに見えた未来(現実)に、向き合い始めてくださるならばとリスクマネジメントを活動の主体とする私は願います。
これらの一つ一つが深いテーマになりますので、どれか一つに向き合うことで、さらに、「あれはどうする。これはどうする」と、繋がりが見えてきます。
ので、並行して複数のテーマに向き合う必要はなく、並んでいる言葉の中で、ふと気になったり、あなたの中で関心を覚えたり、逆に、不安を覚えたり、心がざわつく感じがあったり、なんてテーマをどれか一つ選んで、そこから向き合ってみるのでどうかな、と私は思います。
なぜ、言葉の背景に少年の写真を選んだのか
シャープペンシルの生みの親で、家電メーカーSHARPの創業者である早川徳次さんの「教わって覚えたものは浅いけれど、自分で苦しんで考えたことは深いんですよ。」という言葉から、背景には少年(子ども)を選びました。
私たちは、子ども時代、親(家族)、親族、先生他、その頃身近にいる大人たちから様々な教えを受けます。
大人になっても、先輩や上司、時には飲み屋で隣り合わせた第三者から、いろいろな教えを受けると思います。
人が一生をかけてもできる経験には限りがありますので、自分以外の誰かの経験や知識に耳を傾けること自体は一つの選択肢だと私は思います。
そして、本当に大切なことは、様々な人の多様な価値観に触れた上で、その教えを与えてくれた人が誰であれ(時にはあなたがあまり好ましく思っていない人のそれかもしれない)「これを(は)自分の価値観として採用する/しない」の決断と選別。
岐路に立たされ、何かを決断(選択)する時、「親が喜びそうだから/賛成されやすそうだから」「有名な専門家がそうした方が良いと言っていたから」とかではなく、最終的に、「自分がそう思うから」と、言えるかどうか。自分に、言わせられるかどうか。
自分で考えているつもりが、もしかしたら、子ども時代から今にかけて、親や祖父母、上司や先輩、様々な専門家など、「あなた以外の誰か」から受けた教えに基づき、何かを考え、決断しているかもしれません。
影響を受けるのは避けられません。
私があなたにお勧めしたいのは、「自分は誰かや何かの影響を受けている」という自覚を持ったうえで、最終的にはそれらをすべて横におき、「自分で考え、自分が選んだ」という自覚であり、覚悟。この自覚と覚悟が、あなたに勇気と力を与え、あなたの可能性の扉を開いてくれると私は思っています。
私たちは日々たくさんの影響を受けています。そしてそれはいい悪いではなく、ただそうである、ということ。もし、あなたを捉えている誰かの教えがあるとしたら、その影響からいつ解放されるかは、あなた次第。
困った時、誰かの言葉/価値観/思考etcではなく、あなたが悩み、考え、あなたで選択をしていただけたら。そんなことを伝えたくって、もっとも第三者の影響を受けたであろう子ども時代を思い起こさせる写真を選んだ私でした。
長くなったわりに、どこまで伝えられているのか不安はぬぐえませんが、伝えなければ始まらない!という思いをもって、アップします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降はもうちょっとコンパクトにお伝えしていきますね
2023年も、たくさんの経験からたくさんの糧を得つつ、ともにご安全に走りきれますように!
#生き方 #考え方 #現実に向き合う #本田宗一郎 #早川徳次